AMAZON SELLER CENTRAL HANDBOOK
HOW TO / SELLER CENTRAL はじめてのAmazon出品

Amazonのセッション数・転換率とは?ユニットセッション率の見方と改善方法

まず、結論から。 Amazonの「セッション数」は商品詳細ページへの訪問を表す指標で、「ユニットセッション率」は注文された商品点数をセッション数で割った割合です。たとえば、1,000セッションに対して商品が50点注文され […]

この記事の目次
まず、結論から。

Amazonの「セッション数」は商品詳細ページへの訪問を表す指標で、「ユニットセッション率」は注文された商品点数をセッション数で割った割合です。たとえば、1,000セッションに対して商品が50点注文された場合、ユニットセッション率は5%になります。

ただし、「ユニットセッション率5%=訪問者の5%が購入した」という意味ではありません。この記事では、4つの基本指標の違いと計算方法、売上が落ちたときの確認ポイント、2026年の新しいセラーセントラルでの探し方を整理します。

この記事を書いた人
鬼島 智

元Amazon社員

鬼島 智 Satoshi Kijima

2017年にアマゾンジャパンへ入社。販売事業者の支援を経験し、2020年に有料コンサルティングサービスの立ち上げに参画。

プロフィールと記事を見る

セッション数・ページビュー・注文点数・ユニットセッション率の違い。

Amazonのビジネスレポートには、似た名称の数字が並びます。まずは次の4つを区別しましょう。

指標表しているもの
セッション数商品詳細ページへの訪問の回数。期間中に訪れた実人数そのものではない
ページビュー商品詳細ページが表示された回数。1回の訪問中に複数回表示されることがある
注文された商品点数注文された商品の個数(ユニット数)。購入者数や注文件数とは異なる
ユニットセッション率注文された商品点数 ÷ セッション数 × 100で計算する割合

たとえば、1回の訪問で同じ商品ページを3回表示した場合、ページビューが3回でも、セッション数は必ずしも3回にはなりません。セッションとページビューは、集計の単位が違います。Amazonの定義では、24時間以内の一連の訪問が1セッションとして扱われます。

ユニットセッション率の計算方法を、1,000セッション・50点の例で理解する。

Amazonの公式用語集に基づく計算式は、「注文された商品点数 ÷ セッション数 × 100」です。数字の流れを、3つのステップで見てみましょう。

01

1,000セッション

対象期間に商品詳細ページへ1,000セッションの訪問があった。

02

50点の注文

同じ期間に、その商品が合計50点注文された。

03

5.0%

50 ÷ 1,000 × 100 = 5.0%。これがユニットセッション率。

ユニットセッション率=50点 ÷ 1,000セッション × 100=5%という計算になります。比較するときは、同じ商品、同じ期間、同じ集計条件のデータを使ってください。

「転換率」と呼ばれるけれど、購入人数の割合とは違う。

Amazon運用の現場では、ユニットセッション率を「転換率」「CVR」と呼ぶことがあります。ただし、一般的なWebサイトでいう「購入したセッションの割合」などとは、計算に使う分子が異なります。

見たいこと確認・計算の考え方
商品がどれだけ見られたかセッション数、ページビューを見る
商品が何点注文されたか注文された商品点数を見る
1セッションあたり何点注文されたかユニットセッション率を見る
何人が購入したかユニットセッション率だけでは分からない

複数点の購入があれば、理論上、ユニットセッション率が100%を超えることもあります。「購入者の割合」ではなく、「セッションに対する注文点数の割合」と覚えると混乱しにくくなります。

注文点数が減ったときは、まず2つのケースに分けて考える。

注文点数が減ったとき、先に見るべきなのは「セッション数が減ったのか」「ユニットセッション率が下がったのか」という違いです。下の2つは、どちらも前月に1,000セッション・50点の注文があった商品を想定した例です。

ケースA:セッション数が減った場合

比較項目前月 → 今月
セッション数1,000 → 700(30%減)
注文された商品点数50点 → 35点(30%減)
ユニットセッション率5.0% → 5.0%(変化なし)
まず確認したいこと商品ページへの流入・露出の変化

ケースB:注文点数の割合が下がった場合

比較項目前月 → 今月
セッション数1,000 → 1,000(変化なし)
注文された商品点数50点 → 30点(40%減)
ユニットセッション率5.0% → 3.0%
まず確認したいこと購入条件や1注文あたりの購入点数の変化

ケースAでは、1セッションあたりの注文点数は維持されていますが、訪問そのものが減っています。一方、ケースBでは訪問数が同じでも注文点数が減っています。

なお、注文点数の減少だけでは売上金額の減少幅は確定しません。価格や商品構成も変わるため、実際には注文商品の売上額と合わせて確認します。

ケースA:訪問が減ったら、流入経路を確認する

商品ページに来るセッションが減少しているなら、検索結果での露出や広告の配信状況を調べます。たとえば、検索順位の変化、広告クリック数の減少、広告予算の消化、在庫切れや出品停止などが確認対象です。

ケースB:訪問が同じなら、購入条件と購入点数を確認する

セッション数が変わらないのにユニットセッション率が下がった場合は、価格、クーポン、配送予定日、商品画像、レビュー、おすすめ出品の獲得状況などを確認します。また、まとめ買いが減っただけでもこの指標は下がるため、購入点数の変化も考慮してください。

売上改善のために、先に確認したい3つのポイント。

01

訪問の量

セッション数が減っていないか。検索や広告から商品ページへ来てもらえているかを確認する。

02

注文される条件

価格、画像、レビュー、配送、クーポン、在庫など、購入を判断する条件を確認する。

03

売上額との関係

注文点数だけでなく売上額も見る。販売単価や商品の組み合わせの変化を確認する。

いきなり複数の項目を同時に変更すると、改善・悪化の理由が分かりにくくなります。まず変化が大きい商品を選び、検証する項目を絞ると運用しやすくなります。

2026年の新しいセラーセントラルで、ビジネスレポートを確認する方法。

2026年のセラーセントラルでは、画面がワークスペース中心の構成に変わっています。古い「レポート → ビジネスレポート」というメニューが見当たらない場合は、次の方法で探してください。

  1. セラーセントラルにログインする

    日本の出品アカウントでセラーセントラルを開きます。

  2. 「マイビジネス」からレポートを探す

    新しい画面では、「マイビジネス」の「すべてのレポート」から各レポートに進める場合があります。表示が異なるときは、上部の検索バーに「ビジネスレポート」と入力して探してください。

  3. ビジネスレポートを開く

    見つからない場合は、ビジネスレポートの直接URLも試せます。ログイン状態やアカウントの権限によって表示が異なります。

  4. 商品別の売上・トラフィックを選び、期間を指定する

    商品単位で確認したい場合は「(子)商品別詳細ページ 売上・トラフィック」などのレポートを選びます。開始日と終了日を設定し、対象の子ASINの行で、セッション数・ページビュー・注文された商品点数・ユニットセッション率を確認します。

  5. 前の期間と比較し、必要ならCSVを保存する

    前の7日間など同じ日数の期間に切り替え、同じ子ASINの数値を確認します。表のダウンロード機能が使える場合はCSVを保存すると、後から比較できます。最後に、セッション数とユニットセッション率のどちらが変わったかを記録しましょう。

週に15分、ビジネスレポートを確認する習慣をつくる。

すべての数値を毎日細かく見る必要はありません。初めは次のように、週1回の定点観測から始めると取り組みやすくなります。

時間の目安確認すること
最初の5分主要な子ASINについて、直近7日間のセッション数・注文点数・ユニットセッション率を前の7日間と比較する
次の5分変化が大きい商品を2〜3点選び、「訪問の減少」か「注文点数の割合の低下」かを切り分ける
最後の5分価格、広告、在庫、画像などの変更履歴を確認し、次に検証する項目を1つ記録する

比較する期間は日数や曜日の構成をそろえましょう。短期間だけで判断しにくい場合は、28日間など長めの期間も確認してください。また、レポートの数値は反映に時間がかかる場合があるため、当日の数字だけで判断しないことも大切です。

よくある質問。

セッション数とページビューは同じですか?

異なります。セッション数は商品詳細ページへの訪問を集計する指標、ページビューは商品詳細ページが表示された回数です。同じ訪問中に複数回ページが表示されることがあるため、ページビューの方が多くなる場合があります。

ユニットセッション率が5%なら、100人のうち5人が購入したという意味ですか?

いいえ。100セッションに対して5点の注文があったという意味です。1人が複数点購入する場合があるため、購入人数の割合とは一致しません。

ユニットセッション率が100%を超えることはありますか?

計算上はあり得ます。たとえば1セッションに対して同じ商品が2点注文された場合、2 ÷ 1 × 100で200%です。購入人数の割合ではないためです。

広告のクリック数とセッション数が一致しないのはなぜですか?

広告クリックと商品詳細ページへの訪問では、計測対象や集計ルールが異なるためです。ビジネスレポートには広告以外からの訪問も含まれるので、同じ数値にはなりません。

セッション数が増えれば売上も必ず増えますか?

必ずではありません。訪問が増えても、ユニットセッション率が下がったり、商品の販売単価が変わったりすると、売上額が伸びない場合があります。セッション数・注文点数・売上額を一緒に確認してください。

次に読みたい、Amazon運用の基本知識。

セッション数とユニットセッション率を理解したら、商品ページや広告の改善に必要な知識も合わせて整理しましょう。

知りたいこと関連記事
セラーセントラルの全体像を知りたいセラーセントラルの基本と画面の見方
商品ページを整えたい商品登録の方法
ASIN・SKUの違いを知りたいASIN・SKU・FNSKUの違い
広告の成果を改善したいAmazon広告の改善方法
広告指標を理解したいACOSとROASの違い

最後に、セッション数とユニットセッション率の基本を整理する。

この記事で覚えておきたいこと

  • セッション数は商品詳細ページへの訪問を示す指標
  • ページビューはページが表示された回数で、セッション数とは異なる
  • 注文された商品点数は購入されたユニット数であり、注文件数や購入者数ではない
  • ユニットセッション率は「注文された商品点数 ÷ セッション数 × 100」で計算する
  • ユニットセッション率5%は「訪問者の5%が購入した」という意味ではない
  • 売上が落ちたら、訪問数・注文点数の割合・売上額の変化を分けて確認する

難しい計算を覚えるよりも、まずは「何を表す数字か」を正しく理解することが大切です。週に一度、同じ商品・同じ条件で数字を比べるところから始めましょう。

運営会社IRUNEからのご案内

Amazon運用を、継続的に任せたいとき。

商品ページ改善や広告運用、ビジネスレポートを使った売上分析など、Amazonの運営業務をまとめて相談したい場合は、運営会社IRUNEのAmazon運用支援もご覧ください。

IRUNEの運用支援を見る

参考:Amazon公式情報

この記事は日本のAmazon出品を対象とし、2026年11月時点の情報をもとにしています。表示されるレポートや利用できる機能は、出品プラン、ユーザー権限、管理画面の更新などによって異なる場合があります。記事中の数値は説明のための例です。

← セラトリのTOPへ戻る